令和2年度 第2学期 始業式 式辞

校長 末廣久行

1年生 式辞

  短い夏休みでしたが、皆さんはどのように過ごされましたか?
 2学期が始まりましたが、引き続き、新型コロナウィルス感染防止に努めると共に、皆さんが入学当初に立てた有意義な高校生活を送るための心構え、具体的な目標や行動計画などを再確認し、残すところ半年余りとなった令和2年度を充実したものにしてくれるよう願っています。
 そこで、今日は、学校生活で何よりも優先されるべき勉学への取り組み方について、日本のトップリーダーの一人であるアステラス製薬の元会長 野木森 雅郁 氏が、雑誌のインタビューで語られた言葉を引用しながら、話をしたいと思います。
 野木森さんによれば、新しい薬を製品化できる確率は、わずか1万 9,700分の1で、しかも運や偶然に左右されることが非常に多いのだそうです。
 しかし、ただ待っているだけでは何も起こらない。ほとんどが無駄になると分かっていても、なお、来る日も来る日も、試行錯誤を繰り返しながら、地道にこつこつと努力を重ねる。それがあって初めて、1万9,700分の1の幸運に巡り合うことがで きる。言い換えれば、1万9,669回の失敗が、患者さんに喜んで使って頂ける新らしい薬を生み出すためには、必要なことであり、1つとして無駄はないのですと、述べられています。
 私は、この記事を読んで、勉強も同じだと感じたのですが、皆さんはどう思いますか?
 薬の発明と同様に、好奇心に蓋をせず、失敗しても何度でもやってみる、挑戦してみる、できるまで諦めない。これこそ、究極の勉強法ではないでしょうか。
 グローバル化や情報化が進展する、変化の激しい時代を生きる皆さんには、これまで以上に、変わることを躊躇しない柔軟性を持ち、勉学に精励してほしいと願っています。
 終わりに、皆さんが、自分の可能性を信じ、夢や目標に向かって、たゆまぬ努力を続けることで、確かな学力と豊かな人間性を培ってくれるよう期待すると同時に、新型コロナウィルスに効くワクチンが早く開発されるよう祈念して、式辞とします。

2年生 式辞

  短い夏休みが終わり、2学期が始まりました。皆さんが、引き続き、新型コロナウィルス感染防止に努め、残すところ半年余りとなった令和2年度を、充実したものにしてくれるよう願っています。
 ところで、今年は、一瞬にして広島では約14万人、長崎では約7 万4000人の死者と多くの重軽傷者を出した原爆投下から75年目を迎え、コロナ渦の中、8月6日には広島で、9日には長崎で、犠牲になられた方々のご冥福を祈ると共に、戦争のない平和な社会の実現 を願って、平和祈念式典が行われました。
 そこで、今日は、長崎市の平和公園にある「平和祈念像」を造られた 彫刻家の北村 声望さんの話をしたいと思います。
 北村さんは、明治17年の生まれで、102歳という長寿を全うされ、昭和62年に亡くなられました。
 明治・大正・昭和の3つの時代を生きた北村さんは、文化勲章、紺綬褒章などを受賞した日本を代表する美術家で、彫刻一筋に生きた人ですが、実は、多くのライバル達が、次々と賞を受賞したにもかかわらず、自らはなかなか賞を取れず、彫刻をやめようと考えたことが、何度もあったそうです。
 しかし、北村さんは、「私は天才ではないから、人が5年でやる事を、自分は10年かけてでもやらねばならないのだ。だから、いい仕事をするためには、長生きしなければならないと思った」と、著書の中で述べておられます。
 そんな北村さんが、4年の年月を費やし、71歳の年に完成した 「平和祈念像」を造っていたある夜のこと、足元に居たかたつむりが、翌朝には10メートル近くもある像のてっぺんに上がっていました。
それを見た北村さんは、感激し、自分の人生と重ね合わせ、

「たゆまざる、歩みおそろし、かたつむり」

という句を作っています。
 私たちも、北村さんのように、例え歩みは遅くとも、自分の可能性を信じ、夢や目標に向かって、地道でこつこつと努力を重ねることのできる人でありたいものです。
  終わりに、例年のことですが、2学期以降に実施される運動会や文化祭などの学校行事は、3年生に代わって、2年生の皆さんが中心となって計画・運営することになります。
 皆さんがリーダーシップを発揮し、それらの行事をより良いものにしてくれるよう切望し、式辞とします。

3年生 式辞

  例年であれば、空港や駅などで、お爺ちゃんやお婆ちゃんが、帰省した子どもや孫たちを、満面の笑みを浮かべながら迎える姿や、家族や友達と旅行や海水浴などに出かける様子などが、連日報道されるのですが、今年の夏は、帰省客の少ない異例のお盆休みとなってしまいました。
 そんな中、多くの方々のご尽力で、野球部を始め、多くの部活動で代替試合を開催して頂き、皆さんの高校生活最後の夏が、思い出深いものとなったことに対して、皆さんと共に、ご尽力頂いた方々に、感謝とお礼を申し上げたい心境です。
 ところで、今なお世界各地で新型コロナウィルスが猛威を振るっており、1年後に延期された東京オリンピックの開催も危ぶまれる状況です。
 また、ここに来て、国内でも感染拡大を心配しなければならない 状況が見られ、今後も引き続き、「ウィズコロナ」の日々となることが想定されます。
 そこで、今日は、56年前に開催された前回の東京五輪で、金メダルに輝いた女子バレーボールチームの監督を務めた大松 博文さんが残された名言を、皆さんに紹介します。

 人生航路は常に突風あり、暗礁ありで、予期しないことが発生するものです。
 それに耐え、打ち勝つ精神を持つことが必要なのです。
 その精神こそ、最後の喜びをもたらすところの尊い無限の力なのです。

  今年は短い夏休みとなりましたが、皆さんの誰もが感染予防に努めてくれたお陰で、無事に2学期を迎えることができました。
「大事をなさんと欲せば、小さな事を怠らず、勤しむべし。小積もりて、大となればなり」という 二宮 尊徳(通称二宮金次郎)の名言にもあるように、大きな目標を抱いている人は、日々の小さなことにも一生懸命に取り組むことができる人です。
 皆さんが、本校の教育理念である「光になろう」をモットーに、それぞれが掲げた夢や目標という光を見失うことのないよう、努力という油を注ぎ続け、「やればできた」と実感できる最終学年としてくれるよう切望し、式辞とします。

  • 令和2年9月2日(水)更新のお知らせ
令和2年度運動会について

保護者各位

済美高等学校長 末廣 久行

 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。保護者の皆様におかれましては平素より本校の教育活動にご理解、ご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
 依然として続く新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、長期間の休校や各種大会・学校行事の中止など、生徒の活動の場がほとんどなくなってしまっております。
 つきましては、多くの制約はありますが、可能な限りの対策を講じた上で運動会は開催したいと考えております。なお、会場の松山中央公園運動広場が感染拡大防止の対策として、利用人数の制限が設けられているため、今年は保護者の参加をご 遠慮いただき、教職員・生徒のみで実施することと致しました。
  楽しみにしておられた保護者の皆様も多いかと存じますが、ご理解、ご協力をお願い致します。

2020年09月02日16:45

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