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国際関係とは何か ~グローバル時代の日本を生きる~
津田塾大学教授・副学長 大島 美穂 氏

【目的・要旨】

グローバル時代と言われる現代。その時々の状況を客観的に冷静に見定める1つの指針として、国際関係学は存在する。具体的にどのような学問なのか、それを学ぶことで、世界の中の日本の立場、今後期待される役割などの理解がどのように深まるのか、具体例を示しながら、解決の糸口の見えない紛争やテロ行為に混迷を深めている世界を理解する一つの方法を生徒に提示する。
国際関係学は様々な大学、学部で学ぶことが可能であり、その設置形態は多様である。学問としての起源は歴史的に見て比較的新しく、第1次世界大戦と第2次世界大戦の戦間期に、平和を希求する学問として豊富な資料を基に誕生した。歴史の変遷と共に、その意義は重要度を増している。さらに、現在においては、広領域学として、国家のみならず、国民・民族の間の関係を視野に入れる必要があり、また政治・法学、経済、社会、文化の総体として、学際的な研究が進んでいる。 
次に現代の複合的な問題を考えるケーススタディとして、環境問題の中で北極海のケースを取り上げる。温暖化以前の沿岸諸国の関係は政治、経済、軍事対立の場であった。近年の温暖化が原因とみられる氷解の及ぼす影響により、北極海航路、資源開発、国際制度の確立や領土、大陸棚領有権、先住民の保護など、様々な問題が注目を浴びている。それぞれメリット、デメリットの両面で多様である。そして現在では北極海の氷解が地球規模に影響を及ぼす現象であることから、グローバルな環境問題として注目を浴びている。北極海をめぐる問題を展望するとき、国際関係学は重要な役割を果たす。歴史的視点をふまえつつ、この地域で平和的国際的協力樹立は可能かを考察する際には、方法論的に多角的視野から問題解決に向けて有効な視座を提供することができる。

【生徒の感想】

  • 国際関係学という歴史的に見て比較的新しい学問領域に対して、漠然と抱いていた認識を新たにできた講座だった。非常に具体的なケーススタディが提示されて明確な説明があった。様々な新しい知識を得ることができ、有益でかつ刺激的だった。
  • 今まで地球温暖化という視点でしか北極海をとらえてこなかったので、「国際的な対立の場」でもあることを知り、驚いた。ノルウェーとデンマークのグリーンランドをめぐる領土対立の具体例でも、関わり方によってその後の関係悪化を止められることが分かり、興味深かった。またロシアとノルウェーの大陸棚の領海線問題も、国益を考えた解決策を探る糸口の一つとして、技術協力が考えられるという指摘も非常に示唆的だった。  
  • 北極海の氷解はデメリットだけだと思っていたけれど、経済的に考えるとメリットもあることに驚いた。中国の力が大きくなった理由も初めて知った。最近のニュースなどで耳にする多様な国際問題の話を聞くことができ、興味深かった。
  • 以前から国際関係学に興味はあったが、今回、いろいろな分野があることを知り、大学選びに活かしたい。またこれまで「世界と北極海」について考えたこともなかったが、今回の講座でもっと知りたいと思った。 
  • 前半の国際関係学をめぐる一連の一般的な概論を網羅する形で、北極海を巡る国際関係が、歴史、政治、経済、環境、民族などの視点から多角的に論じられ、温暖化という現象がもたらす影響を様々な視点から考えることができ、分かりやすかった。
  • 後半のケーススタディを通して、国家ではなく、私たち国民1人1人が現状に向き合い、どのように行動をすれば解決できるのかを考える積極的な姿勢が大事だと思った。
講義内容
大島 美穂 先生
講座後の質疑応答

 

2017年10月05日
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 

 

 

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