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平成28年6月15日(水)
美術で生きる、デザインを活かす

武蔵野美術大学芸術文化学科教授 楫義明先生

美術科1,2,3年生を対象に、武蔵野美術大学芸術文化学科教授の楫義明先生による講演「美術で生きる、デザインを活かす」が行われた。楫先生ご自身の作品や仕事に触れながら、造形に関する発想の原点や、造形と社会環境の深い関わりなどを学んだ。新たな美術の可能性に目覚め、将来について幅広く考えるきっかけとなった。

【講義内容】

[1]美術を活かした職業に就くために
「邂逅という言葉を知っていますか?」
楫先生ご自身の高校生時代や大学進学、舞台美術との出会いなど、人との出会いが、次の自分へ進むチャンスになった経験を、「邂逅」という言葉とともに紹介。
(1)現在から将来を考える
将来を想像することで、いま自分がするべきことを考える。東京オリンピックを見越して2000個以上のアートイベントやプログラムが、既に企画されていることを例に挙げて、「4年後の2020年に自分は何をしているのか」と生徒へ問いかけた。
(2)社会を知る
AIの活躍によって消えていく仕事や増えていく仕事がある。社会が変化しても残っていく仕事は、熟練された職人の技術や芸術家の創造力である。
(3)リスク回避社会
全部が成功しなくてよいか、という考えを持つこと。例えば、週末に商品価格を下げて販売している量販店などは、平日は購入者が少なくなる。それでも、週末には高い収入を得ることができている。
(4)美術やデザインとメディア生産
どのようなメディアに広告を出せば効果的なのか。富士山が日本一高い山ということは周知されているが、日本で2番目に高い山については多くの人が認知をしていない。1番になることで認知をされるならば、戦略として1番になれるカテゴリーを新しく作っていけば良いことである。しかし、1番や2番といった順位をつけることが難しいデザインやアートは、上手にメディアを使っていく必要があるだろう。
(5)モノづくり、コトづくり社会
“大衆”を相手にしているテレビやラジオといったマスメディアから、インターネットが普及したことで“個”を相手にした広告を発信することができるようになった。反面、真実ではない情報も氾濫している。そこで、特殊なカテゴリーに絞った“私たち”が集まるイベントによる、リアルな情報への関心が高まっている。

[2]美術大学へ行くために必要な準備
大学には、60点主義と120点主義の2種類の学生がいる。大学は、一生を生きていく力を身に付ける場所である。自分が居る場所を確保して、学びを充実させる必要がある。また、現代社会の中で美術は様々な分野で必要とされている。大学では、社会に出たときに活かせる基礎力を蓄えることが重要である。

[3]受験生へのメッセージ

「経験の貯金」「検索しない勇気」「前向きな失敗を」「自分をきめつけない」「自分に同情しない」「心を動かそう」「毎日を丁寧に生きよう」やればできる精神を持っていれば、小さなことが積み重なり、次のステップをつくってくれる。

【生徒の感想】

○  社会の中で、何かを発信したり伝えたりする力を養うためには、美術が必要不可欠であると感じました。今まで自分が描いた作品は、人に何か伝えたいという気持ちを持って描いてきました。その伝えたい気持ちは制作に関するものだけではなく、社会に関しても大切なのだと気付きました。このキャリア教育で、視野が広くなりつつあり、入学当初は「美術=絵を描くこと」というイメージばかりがありました。しかし、キャリア教育や日々の制作、先生のお話しをたくさん聞いていくうちに美術についての考え方が徐々に変わってきています。

○  美術を通して「伝える」という手段が増えると、更に世の中が豊かになりそうです。美術の形態も変わってきているということは、それだけ社会の変化がめまぐるしいということで、常にいろいろな所にアンテナを張って、これまでの歴史も学んで、これからの社会を生きていく上で活かせるように、多様なものを吸収、経験していきたいと思いました。

○ 楫先生から美術を学んでいる人の可能性や様々な道を教わりました。沢山の人と出会い、自分を豊かにする。そして、多くの知識を身に付けておく。経験と知識に勝るものはなく、更にそこからどれだけ自分を成長させる努力をするか。私たちは美術を学んでいるからこそ、私たちにしか出来ないこともあるのだ、ということを今回のお話しで気づかされました。

 

2016年11月28日
 
 

 

 
 
 
 
 
 
   
 

 

 

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